『最長片道切符の旅』

『この本を読んだことがあるよ!』と、“乗り鉄”の人に言えば、

『おっ、なかなかこの道に詳しいじゃない!?』と

一目おかれるかもしれない、この一冊です。

最長片道切符の旅/宮脇 俊三
¥1,680の
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“最長片道切符”というのが、“一筆書き切符”とも言われるようですが、

例えば、国鉄なら、その全路線の中で、同じ所を二度通らない、一番距離の長い片道切符のことで、

本の中では、北海道の広尾駅から、鹿児島県の枕崎駅までの、“一番回り道していく”片道切符です。

ふつう、切符を買うときは、出発地から目的地まで、最短距離の、一番早く行けるルートの切符を買うものですが、

これは、まさにその真逆です。

この片道切符は、新線、廃線などの影響で、その時によって全くルートも変わってしまうし、

それを見つけるのも、難しい数学の問題みたいです。

最近、本屋さんで、文庫版をよく見かけるし、

鉄道好きの人でなくても、知ってる人も少なくないようなのですが、

確かに、鉄道好きでなくても、ちょっと変ってるけど、読んでて楽しいのでは?

と思います。

と・・・偉そうには言ってみたものの、

自分も、そこまで胸張って鉄道好きです!!と言えるかどうか、微妙なところではありますが・・・

宮脇俊三さんの本は、

読んでて、そこに旅行に行っている感じになれるのが

特に好きです。

その内、著者と誰か(多くは、出版社の編集者さんです)の二人旅の作品群は、

その二人のかけ合い的なところも面白くて、

鉄道好きうんぬんを超えて、楽しめるのではとも思います。

その中でも、個人的なお気に入りは…

ブログに張り付けられる画像がなかったのですが・・・

『旅の終わりは個室寝台車』

『シベリア鉄道9400キロ』

ほかにも、楽しい作品が目白押しです!

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